ネタバレ映画感想 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
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原題 Godzilla: King of the Monsters
監督 マイケル・ドハティ
2014年のギャレゴジの続編であり、モンスターバースの三作目ということでみなさん大変注目の作品だと思います。
そういった事情を知らない方、普段映画を観ない方でもゴジラの映画がやるといえば観に行く方が多いんじゃないですかね〜
自分も予告とか見ていろいろワクワクしてました!
前作が結構面白かったので今作は負けず劣らずの作品になっているか注目です。
まず、映画始まってすぐにゴジラの姿がガッツリ見せていたのでびっくりしましたね〜
前作ではゴジラが出るまでのタメが作られていて出てきた時の「よっ!待ってました!」感が凄くて楽しかったです。
しかし今回はそこに重点を置いた映画ではない、という表明のようで別の見せ方に期待が高まりました。
モンスターバース的に前作ゴジラ・キングコングと若い俳優を主演を置いたイケイケ感のある作品だと思っているので(若いについてはそれぞれ考えがあるのでなんともですが…)
今作はそこからだいぶ年齢が高く渋い演技のカイル・チャンドラーが主演ということで、今回はドラマ重視の作品にしたそうな意図が見て取れます。
ゴジラとムートーの戦いによって子供を奪われた家族がメインになって話が進んでいくあたりやはり人間ドラマがやりたいような感じ。
主人公マークが未確認生物特務機関「モナーク」と合流してからは話がバシバシ進んでいきます。
しかし!
最初に受けた印象とは違い、いまいち話が雑で盛り上がっていかない感…
我慢ならないのでダメだったと思うとこ書いてきます!
なにをしたいのか、なぜそうなるのか、話の基本の部分が定まっていないので、入り込んで行けません。
自分んは似たようなことちょくちょく言ってますね(笑)
主人公達家族が話をクシャクシャにしているんじゃないかと思ってしまいました。
まず最初に主人公のマーク。
彼は一体何者なのか終始説明がない…
子供を失った過去を持ち、動物に精通していそうという情報しか提示されておらず、なぜ彼が「オルカ」の試作機を作れたかとか全然飲み込めない。
冒頭からモナークは謎の組織とされていたのに、一般人のマークが動きの指示を出したり、メインの活動拠点に入れたりできるの変じゃないですかね…
いくらモンスター映画でモンスターが暴れるのが重要といえど、基本的な事をないがしろにするのは違うと思います。
奥さんのエマもちょっと…
子供を失った悲しみの腹いせとしか思えない動機にびっくりしてしまいました。
その身勝手さを隠すように環境問題を出してみたりしてましたが、自分を正当化しようとする汚い人間にしか見えず感情移入もなにもないです。
怪獣達が暴れても人類は絶滅しないという根拠のない謎の理論はどこからきたのか…
娘のマディソンもヤバい…
なぜかテロ行為をガンガン進める母親と他グループに着いて行く娘。
亡くなった兄妹のためになると信じていたようだが、映画冒頭からゴジラの映像があったり、その存在が証明されている世界なので、怪獣が暴れたらどうなるかくらいは子供でも分かるはず…
こういうところで母親のエマに着いて行く理由が分からずしらけるかな〜
まだ初戦なんでやっぱりほどほどの絡み。
キングギドラが頭それぞれが全然別の生き物っぽくて可愛さがありましたね〜
作品全体的に人間達と怪獣達の距離が近く、怪獣の大きさを感じて良かったです!
人間の無力さが感じられますね〜
他の怪獣たちも目覚めていきますがそんなに活躍はしませんね…
個人的にはもっと各地の怪獣たちが暴れているところや、軍隊とかと戦うところも見たかったです。
メインの話はずっと主役達家族がもやもやしてイマイチでしたが、いろいろ画として良いシーンがたくさんあって良かったですね。
キングギドラの十字架による正に神であるといったショットや、ラストバトルでの赤くなったゴジラなど。
ゴジラの熱線が「ウォン、ウォン…」ってだんだん出るぞ出るぞ〜煽りがとても楽しかったです!
映画全体で思った事ですが、「王の話」をしたいのか、「神の話」をしたいのかが定まっていない感がすごくてもどかしかった。
怪獣達は神だ!みたいな話になったのにキングギドラを顔の1つを再生させて十字架と共に立たせるって否が応でもキリストをイメージしてしまいます。
最終的にはゴジラが王だ!って終わるわけですが、だったら最初から王的な話にして進めれば良かったのでは…
とにかく画とか演出は良いところがあったのに脚本がほんとに残念な作品だと思いました。
次回作はどんな感じになるか楽しみですね!
怪獣と人間が共存する世界をどんな風に描いてくれるか期待です。
☆2/5