ネタバレ映画感想 THE GUILTY ギルティ
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原題 Den skyldige
監督 グスタフ・モーラー
チラシのロッテントマト満足度100%の文字と、面白そうな予告につられて観てきました。
緊急通報のオペレーター室のみで繰り広げられるサスペンス!
この設定だけで終わってしまいそうな感じと思いきや、そこにとどまらない傑作といえる映画なんじゃないでしょうか!!
監督のグスタフさんはこれが長編映画初めてらしく、今後に期待が高まる監督さんですね~
一見普通のオペレーターに見える始まりですが、細かいところで「なにか問題があって現場からオペレーター室に移動させられている」ということ、ちょっとどこか闇を抱えていそうな感じとかを含んで、ゆっくりスタートしていくましたね。
軽い要件には軽い対応、電話するのをちょっと忘れたりで軽い男だな~なんて思っていました。
誘拐事件の対応が始まってからは、これは俺の仕事だと言わんばかりに解決しようとする姿に現場では正義感の強いいいひとなのかなと思っていましたが、観終わって考えると、ある種大きな事件を解決することで自分の犯した過ちの清算をしようとしていたのかなと思えて、なんか切なくなりますね。
この辺から席を移動したりでうまく彼の深層にじょじょに迫っていく演出。
個室移動、周りの視界を消し、暗い部屋、赤ランプがこれでもかと反射する真っ赤な顔、からの明るい部屋で最初と違う席で電話を取る。
場所、色などで感情や彼が自分の深層に向き合ってる感じで非常にうまくて感心しました!
普通は対応する誘拐事件がどうなるかがメインになりそうなのに、結局のところ主人公のアスガーが自分とも向き合っていくのがメインになるってよくできてるな~(小並感)
と殺人の告白で気づかされました。
完全に監督さんに踊らされていましたね!
ですが誘拐事件の話自体も不謹慎な表現ですが、面白くて飽きさせないですね。
アスガー役のヤコブさんの演技があってこそなんですが、声だけの出演の方たちもめちゃめちゃうまくて、焦りとか不審とかいろんな感情を出せていてイメージがしやすくてよかったですね。
そんな映画を撮ってくれたグスタフ監督はこれからの期待ですね。
静かな間があったり、観客みんなが音を立てないように映画を静かに楽しむって雰囲気が楽しかったこともあり、映画館で観てよかったと大変満足しました!!
☆4/5