ゆる~く映画とか感想

趣味の映画感想や好きなことを書いていけたらいいなぁ

ネタバレ映画感想 名探偵ピカチュウ

 

原題 Pokemon Detective Pikachu

監督 ロブ・レターマン

 

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あのみんな大好きポケモンが実写化!

しかもピカチュウの声をあのライアン・レイノルズが演じるということで観賞してきました~

 

ポケモンを実写化できてるだけでまあOKってなりそうですし、自分的にはライアン・レイノルズが声をやってるだけで満足ですが、そういった一発屋的映画だったのかどうか!

 

 

始まりのピジョンかポッポが飛んでるシーンだけで、

「いる!この世界にはポケモンがいる~!」ってテンションめっちゃ上がっちゃいました(笑)

ポケモン世代の人間なのでこれだけでたまらず感動。

 

序盤のティムと友達の流れで人間とポケモンの関係性やティムがポケモンと少し距離を置いていることなどをうまいこと説明していてうまいもんだと今後の展開に期待が高まります…

 

そしてポケモンと人間が共生する街、ライムシティに場所を移して物語が展開しますが、この街に入るシーンの楽しさ!

画面中に人とポケモンが入り乱れ、自分の知ってるポケモンがいるとテンション上がりますね~

「レディ・プレイヤーワン」の中で仮想空間のオアシスに入ったときの感動を思い出しました…

画面を見ているだけで楽しい!

 

警察署に行き父親の死をヨシダ警部補から伝えられますが、日本といえば渡辺謙。というよくあるキャスティングで、上映前の予告から見ている方だと「ゴジラも出てるしハリウッド日本枠は渡辺謙さんしか出れないのか…」

といった感想を持たれる方も多いんじゃないですかね。

仕方ないですが少し悲しいことです…

 

それはさておき、ティムは父親の住居に到着しついにピカチュウと遭遇しますが、やはりピカチュウは可愛い!

毛の質感とか表情がいちいち凄くて可愛い。

ポケモンの可愛さが感じられて一気に好きになりますね。

 

しかしその後のエイパムで戦慄しました…

追いかけられるティムをみてちょっと引いてしまった。

なんだか可愛いだけに感じていたポケモンが一転して「こいつらが本気だしたら人が簡単に死んでしまう」というただのペット的な存在ではないと分からせてくれます。

ピカチュウポケモンの可愛さを感じていた分さらに恐く感じて良い振り幅を見せてくれるな~って感じでした。

 

ライアン・レイノルズの声も良くて、いってしまえば普通に「これただのライアンじゃ
ん…」ってなるバランスですがそれが良い!
この声だけでも観に来てよかったなと思えてしまう。
まだかまだかと、始まってから早く出てきて欲しくて仕方なったですね(笑)

 

捜査のなかで悪役はミュウツーなのでは…?というフリを無理なく作っておいて、無理なく話が進んでいくのでうまいと思いました。
ポケモン映画ですから彼らの活躍も描かなくてはいかず大変そうです。


そしてしっかりティムが父親やポケモンと距離を置く理由を分かりやすく提示し、そして父親の気持ちを知ることで自分の中で気持ちに整理がつき、父親を探す気持ちが一層つよく、そしてポケモンを好きな自分を取り戻してピカチュウとパートナーになっていく流れが凄く好印象で分かりやすく良かった!

 

そんなこんなでピカチュウが技を取り戻したり真の悪役が登場したりとテンポよく進んでいって退屈する時間が無く楽しくみれました。

 

 

ついにミュウツーと対峙する訳ですが、

途中でボルテッカーが自身にもダメージが入る技であることをさらっと説明したりして知らない人にも優しいし、それをここぞって場面にティムを助けたい一心でボルテッカーを使うのも普通に感動します。

 

 事件は解決し、一段落しますがこの後が一番びっくりでした。
ずっと父親の顔を隠し続けていたので一体だれが父親役なんだろうと期待していましたが、まさかの声をやったライアン本人が登場するとは…
声の演技を観れて本人の演技も観れるなんて贅沢ですね!

 

この父親との和解とかで十分感動していて泣きそうなの我慢していたのですが、エンディングの入りで堪えられませんでした。
懐かしいドットのポケモンとゲーム絵の作中キャラが出てきてめちゃめちゃ泣けましたね~
自分は原作へのリスペクトとかを見せられると弱いんですよね(泣)

 

といった具合でとても楽しく観ることができました!
脚本、演出とかどれも良くてポケモンも可愛く、全体的にしっかりしていてただのポケモン実写化に留まらないできでした~
上映時間が観に来る人の層とかを考えた97分という絶妙な時間もちょうど良くてうまいなと感心しました。
ポケモンはちょっとよく分からないな…という方にもおすすめできる作品なんじゃないでしょうか!!

 

☆5/5

ネタバレ映画感想 ラ・ヨローナ 泣く女

 

原題 The Curse of La Llorona

監督 マイケル・チャベス

 

制作にジェームズ・ワンが入っていたので観賞してきました。

「アクアマン」しかワン監督の作品を観たことがないので、特にここが影響しているとかは分かりません!

 

ざっくりですが、前半は最高に楽しいホラーでしたが、後半になってだんだん失速していった感じでした…

普通に楽しい作品ですね!

 

前半の良かったところは、ホラー映画を観に行ってるので当たり前なのですが、ホラー演出の良さ。

最初に犠牲者となる兄弟非常によかったですね。

あのライトのチカチカ、暗くて狭い通路で決して逃げられない圧迫感、兄弟の距離のとりかたとか…

立ち止まった兄の明らかにおかしくなってる感じ…

「もう、兄は明らかに助からないじゃん…」っと思ったら、実際には弟がおびき出されていたって形が良いですよね。

恐怖とラ・ヨローナの特徴である、「水の有る所は危険」いうことを分かりやすく画で教えてくれてます。

うまくて俄然期待が高まりました!

 

そしてあのプールの下り!

傘をあんな使い方するとは…

自分はあまりホラーを観てこなかったので、あんなうまい演出を見せられて感動しました。

あの子役の子の演技も大変よくて、傘が飛ばされる毎に「あれ?」って感じがだんだん増してくんですよね。

そしてプールに入った傘を普通に拾えた瞬間、こちらとしては一瞬なにも「起きないのか?」と油断しそうになった時に彼女が出てくる!

半分分かっていてもやはりびっくりするし感心しました。

 

といった感じで演出の良さにただ楽しくなってました。

あと、ラ・ヨローナの設定も面白くて、水がある場所に近づいたらいかんって条件だと思っていたので、話のメリハリがあっていいな~なんて思ったりしてました。

この勘違いは後半の失速にも繋がってしましますが…

 

そして、その後半の失速感に話は変わるのですが。

予告とかから思い込んでいただけですが、ラ・ヨローナは別に水が無くても全然動けてしまうことがう~んって感じでしたね。

雨が降ってればいいというのは余りに雑な印象。

イメージ的には「ジョジョの奇妙な冒険」のアクアネックレスみたいにだんだん追い詰められてく展開が見たかったですね~

 

ストーリー的にもちょっと惜しいなと思うところがありまして、

後半に入ってクリスの男としての成長的要素であったり、先に犠牲者となる兄弟の母が闇落ちからなんとか持ち直すとか、ラ・ヨローナ側話とかを雑に散りばめてしまってどこがこの話全体の大事な部分なのかが分からなくなってしまいます。

どれか一つに絞って前半から話の振りをしておけばただのホラーで終わらないようなものになっていたんじゃないかと思ったりしました…

 

あとは全体を見た時にいらないと思えるシーンが多かったように感じました。
前半の主人公一家がそれぞれラ・ヨローナと遭遇した後に誰もその話をしたがらない下り、対ヨローナ戦になってからのエイプリルが家の外にある人形を取る下りとかなんですが。
話をしたがらない下りは、後半特にいきていないばかりか、話の展開を遅くしているだけに感じました…
人形取る下りはヨローナが家に入れないのにどうしてあんな状況になるのかが不思議ですし、ただ防御の線を崩すためだけってのが透けて見えすぎて白けてしまいます。
この辺無くていいのでもっと上映時間短くしたり、ストーリーに必要になる話の振りに使ったりしてほしかったです。

 

字で起こすとあんまり面白く無さそうですが、前半は大変面白くてワクワクする演出とかがあったので、監督マイケル・チャベスさんの次回以降の作品に期待ですね!
ヨローナがハイパーパワー系おばけでびっくりでした~

☆3/5

ネタバレ映画感想 アメリカン・アニマルズ

 

原題 American Animals

監督 バート・レイトン

 

何の気なしに予告を見たらめちゃくちゃ面白そうだったので観賞してきました。

予告ないで「In cold blood」がとても効果的に使われていて、映画の内容と相まって観るだけでテンションあがっちゃいますね~

一回予告見ちゃうと、ボン・ボン・ボンって口ずさみたくなっちゃいます(笑)

 

 

最初の逆さまの画とかでなんかもう「いい映画の雰囲気」みたいなものが出ていたし、真実の物語である。でバッチリ気を惹かれてしまいました!

メインの二人、バリー・コーガンさんとエバン・ピーターズさん雰囲気が出ていていいですよね。

バリーさんは「ダンケルク」のエバンさんは「X-MENシリーズ」の印象が強く残っています。

 

彼らが強盗を起こそうとする主要因は、特別な自分になりたい、退屈な暮らしから抜け出したい、といったものですが、そういった感情は多くの人が持つものだと思うので、感情移入がしやすくて話に入り込みやすかったです。

自分の平凡さに嫌になる時ってのが誰にでもあるんですかね~

 

 そして、序盤から出てくる本人たちや関係者。

あまりにもスルッと出てきて、最初関係者を装った別人なのかと思っちゃいましたね~

この感じ珍しさがあって面白かったです。

 

と前半は結構楽しく観れていたんですが、強盗計画が徐々に練られていくにつれてあんまり楽しめなくなっていきました…

 

まず、当たり前なのですが、彼らの計画がめちゃくちゃ適当で行き当たりばったりなこと。

普通に足りない部分が多い計画をゴリゴリ進めていくのは、最終的になにかうまく計画を成功させる事が起きるのだろうと思っていました。

そうでないなら、失敗するだろうなと分かりっきてる一連の流れをただ見せられることになり、それって余りに退屈だと思うのです。

しかし、そのまま不十分な計画がすすみやっぱり失敗するって流れになったりしてガッカリでした…

ノンフィクションの仕方無さではありますよね。

 

あと、後半はうまくいかない計画やその後の動きでほとんどみんな叫んでるだけのワーキャー映画になってしまっていたことも残念でした…

同じような問答とかを同じテンションで繰り返されるのは、やはり退屈に感じてしまいます。

 

そんな中でも一回目の強盗を諦めるシーンはとても良かったですね!

超えてはいけない一線を超えかけたスペンサーは特別に近づけたこと、当たり前の生活が尊いものだと感じたため?満足しかけますね。

あの辺の開放感とか、演出とか、「まさかこれで終わりなのか…?」と思わせる雰囲気とかが相まってとても楽しいシーンに感じました!

なんならあそこで終わってくれたほうがいろんな意味で良かったような気がします。

 

 

いいとこ悪いとこありますが、そもそもこの映画が再現であり、ある種彼らが自分のしたことを反省する姿を見せる、反犯罪映画というか道徳的映画というか…

そいいった要素が強いので、ああだこうだ言うより素直に犯罪を犯しても何も得られない。

ということを見せ付けられれば十分ですかね〜

 

実際観賞していて本当にウォーレンが司書を襲うシーンはふつうにドン引きしました…

ウォーレン一人でのシーンは襲う襲わないをこれでもかと間をもって描いて司書の方もとても良い人そうに描き「こんな人が襲われるなんて可愛そうな…」と観客感情を煽ってきます。

結局一人では暴行にはでず、なにか別の手を取るのかと一瞬安心していましたが、こちらがふと気を抜いた瞬間に暴行が始まるという一連の流れ。

盗みをやる映画って分かって見にきているのですから、そういったシーンがあることはなんらおかしい事ではないのですが、嫌らしいくらいに襲うということを怖く描いていました。

わざわざ失禁していることを写してみたり観ているこっちまで罪悪感が凄い…

 

映画の最後には実行犯達の反省や後悔を見せて終わるとこもしっかりしていました。

 

といった具合で映画としての面白さは普通だと思いますが、観ておいて損はない映画だと思いました。

学校で道徳の授業なんかで見たらいいですかね。

人としての一線は守りましょう!

あと鳥の絵がとてもバキッとしていて映画館の大きなスクリーンでぜひ観て欲しいですね〜

 

☆3/5

ネタバレ映画感想 オーヴァーロード

 

原題 Overlord

監督 ジュリアス・エイバリー

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あのJ・Jエイブラムスが制作を務めるということで、まあ観に行っとくか!といったテンションで観賞してきました。

 

いろいろハラハラするホラーアクション映画でしたね~

おもしろすぎず、つまらなくなく、なんとなく友達とか誘って行きたい映画って感じでした!

 

全体に音楽の雰囲気が良くて、画もなんだか気になる余白があったり、先を見せないようにしていて、緊張感を持った画になってて気が抜けず、程よくホラーしててよかったですね。

驚かし方も結構種類を持たせていろいろ楽しませてくれましたね~

単純にワッとされることが多かったですが、何かの中をゆっくり覗きに行く嫌な間とか楽しかったですね(笑)

 

作中が戦争時の話なので、いつ何が起こるか不安で、最初の飛行機の中で隊長が喋ってるシーンの喋りの絶妙な間とか、「あれ?これ急に撃たれたりする?」ってビクビクもんでしたね。

しかし、逆に地上に降りてからは、明らかになにか起きるだろって思っちゃう平地を歩きだして良くなかったですね。

地雷とかそりゃそうなるだろって肩透かし気味でした~

 

それと関連して作中通して「その動きして本当に大丈夫か?」と思わせられるシーンが多かった、、

主人公が敵の実験場とかに入ってく流れとか、「その動きしたら普通に見つかるだろ!」ってめっちゃなりました(笑)

注射器持ちだしたり、その注射器の中身が何か分からないのに死んだ仲間に刺すとかヤバイやつ感極まってました。

結局ホラーアクションだからという一言で全部片付けられちゃうのですが、そういうとこ気になっちゃうですよね~

 

カメラワークが結構好みでなんかゲームのムービーとかを観ている感じで楽しかったですね。

地上に降りるシーンのパラシュート破って出てきて、ビショビショの状態で四つん這いで上陸してくるのとか、産まれてくる感じで「地獄に産まれしまった!」といった様子でいい表現だな~と期待が高まりましたね。

ラストでその地獄全部を大爆発させて元の世界に戻る感じのとこまで非常に好印象でした。

 

映画とは関係ないですが、上映中にずーっと喋ってる夫婦らしき男女がいて半端なくノイズでした…

自宅で観ている訳ではないのですから、周りに配慮して静かに観賞していただきたいですね。

 

関係ない話で失礼しました。

とにかくアクション映画なので細かいことは抜きにして、伍長カッケーってテンション上がったり、主人公以外の隊員がだいたい有能だ!って楽しんだり、普通に楽しめてよかったです。

 

☆3/5

 

五等分の花嫁スペシャルイベントに行ってきました! 感想

 

先日5月5日に読売ホールで行われたイベントの夜の部に行ってきました。

 

こういったイベントに参加したのは初めてで、戸惑うところもあったのですが、とても行って良かったと思える最高のイベントでした!!

参加した夜の部はBlu-rayで発売されるそうなので、なるべく説明をせずに簡単に感想を書いてきます~

 

まず、こんなことは言わなくても分かることですが、キャストの方々みんな可愛かった!!

どなたも初めて生で拝見させていただいたのですが、可愛いですねー(松岡さんもふくめて)

これだけでお金払って行ったかいがあるなと、登壇の段階で結構満足してしまいました(笑)

 

しかし、まだまだこっから盛り上がりに盛り上がりましたね。

キャストの方の好きなセリフのコーナーや、キャストの方一人が指定された方の声を当てる(分かりにくくて申し訳ない)バラエティ的なコーナ、朗読劇のコーナー、内田さんと中野家の五つ子さんによる歌のコーナーとかいろいろ盛りだくさんでした!

パット思い出しで書いてるので、抜けがあったらすみません。

 

細かいことは抜きにして、どれも楽しく、盛り上がれて良かった。

皆さん面白かったのですが、特に佐倉さんと水瀬さんが絶妙な掛け合いや松岡さんのちょうど良いコメントなどが印象に残っていますね。

皆さんの仲の良さが伺えて微笑ましかったですね~

 

あとイベントで生歌を聴かせていただくのも初めてで、とっても感動でしたね。

内田さんの「Sign」や挿入歌の「ごぶんのいち」は歌を聴いてるとアニメのいろんな場面が思い起こされて泣きそうでしたね。

OPの「五等分の気持ち」はうって変わって会場大盛り上がりで凄かったですね…

生歌の良いとことして、そのパートの歌っている人が目で分かって楽しかったです!

曲を聴いているだけではどこでだれが歌っているのか分からないところがあったのですが、その辺が分かりやすくて、目・耳ともに楽しかった~

 

そんなこんなであっという間に最後の挨拶になってしまったのですが、ここからでしたね。

第二期の制作決定の発表が起きたときの盛り上がり!

かくいう自分も内心めちゃくちゃテンションアガってました。

ああいった場にいれたことをとても嬉しく思いましたね。

 

内容とはあまり関係ないですが、観客達のパワーが凄かったですね…

自分はおとなしめの方なので声を出して盛り上がったりするのは苦手なのですが、みんな声出したり、ライトを振って盛り上がったり、いいな~っと感心してしまいましたね(笑)

自分もいつか声出して盛り上がったりしたいですね!

 

またこういったイベントがあったらぜひとも参加したいと思える最高のイベントでした!!

物販の様子からして二乃の人気が爆発してたの面白かった!

単行本を読んだらみんなそうなりますよね(笑)

そんな魅力爆発の二乃が観れるか?というアニメ二期、今から楽しみで仕方ないですね!

 

パンフレットとお土産引き換え品!

みんなかわいい!

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ネタバレ映画感想 シャザム!

 

原題 Shazam!

監督 デビッド・F・サンドバーグ

 

DCコミック原作の実写化ということで見逃すわけにはいかず、観賞してきました。

ちょっと前の「アクアマン」が大変面白かったので、結構期待していたのですが、期待を裏切られました…

ぜんぜん面白くなかったです…ビックリするぐらい。

 

 

乗れなかったと思う映画によくある「一生なにやってんの?」ってなるタイプですね。

脚本に魅力がないかなと

 

まず、この作品のキャラ達誰一人として感情移入・共感できない。

みんな発言が行き当たりばったりで中身がなく、映画としてこういう状況を作りたいからそんな雰囲気の発言をさせる。といった印象でした

それ故ただそのキャラの特徴をつくるだけになってしまっていました。

 

ストーリーもなぜそうなるか、そうするか、が全然伝わらない。納得できない。

あれだけの人間が試されてきたシャザムの試練だったのに、主人公は特別なことをして純粋な心を見せるわけでもなく力を手に入れてしまって驚きました…

ただフレディを助けただけで純粋な心とはまるで納得できません

ましてや自分の目的の為に警察をだまして利用したりと、どちらかといえば不良少年です。

ヒーロー映画においてなぜ主人公がヒーローに成りえたのか、という部分はとても大切だと思っているので、主人公だからこそのなにかが必要かなと…

 

ヴィランのシヴァナもただ親や兄弟に良くしてもらえなかったからああなるってのは納得できません。

それを言ったら主人公は親に捨てられていたのですから、比べてしまうとヴィランになるほどのことには到底思えません

実際シヴァナの行動はただシャザムの力を奪おうとしただけで、特に大きな野望やある種正当性を感じてしまうような考えがまるでありませんでした。

ヴィランの魅力がない大きな要因といえると思います。

 

里親・姉弟たちとの関係も仲良くなり、心を開くようになるのは不自然だと思ってしまうほど雑です。

フレディ以外とはほとんど会話もしていないのになぜか仲良く、みんな協力的になってて「どこか見逃したのか…?」と思ってしまいました。

最後の家族で手を重ねるシーンがただいい家族映画風にしたい感じがしてめちゃくちゃ白々しく観えました…

納得いく描写等を入れてくれれば大変感動できるシーンになっただろうに大変もったいない

そして同じ理由で最後に姉弟みんながシャザムになるのも納得がいきませんでした。

心を開くことがキーワード的に扱われていたのに、すんなり変身できてしまっていつの間にそんな関係になったのかと思ってしまいました。

ただ姉弟みんなが変身するのは面白い設定だと思いましたね、全然予想しておらず、いい意味ですごく驚きました!

 

主人公がシャザムになってから完全に別人の言動をしているように感じたのは私だけでしょうか?

あの主人公がそのリアクション・発言はしないだろってずーっと思ってしまって、なんだかなあって感じでしたね…

 

スーパーマンの映画の時にも思ったのですが、闘いの有利不利がイマイチ伝わらないですね。

殴られて飛んで、また殴りあって、って展開のなかでなにをされると致命傷になるのか、なにがどれくらい痛いのか…とかいろいろ不明で最後の闘いにいまいち緊張感がなくて入り込めないというか…

無敵系のキャラクターを描くのは難しいですよね。

 

どんな場面でもコメディ的なセリフがありすぎて、映画の雰囲気そのものを損なっているように感じました。

デッドプールとかコメディ的セリフが多くても面白い作品はあるので、バランス次第で良くできると思うのですが…

 

ひたすら文句になってしまって申し訳ないですね…

期待していた分余計に残念に感じているのかもしれません。

上映時間が長いのも気になりました。

長いわりにその意味を全然感じられなかったので…

 

シャザムがこれからジャスティスリーグに参加するのか気になりますね。

次回作も作りそうな終わりだったので、次回は面白くなってるといいな~

 

☆2/5

ネタバレ映画感想 マローボーン家の掟

原題 Marrowbone

監督 セルヒオ・G・サンチェス

 

そんなに注目していたわけではないのですが、予告とか見たらなんとなく観たくなったので観賞してきました。

もともとホラー系は得意ではないので、ホラーっぽいこの作品にはあまり期待せず行ったのですが、いい意味でめちゃくちゃ裏切られました!

びっくりするぐらい面白かった…

公開館数があまり多くないのが残念でなりません。

 

話が進むに連れてだんだんと違和感というか、主人公ジャックの目覚めにブツッと飛ぶとか、家の中が物音がしないのに急に兄弟が現れたり、ジャックが急に体を痛めていたりと、なんか癖が強い映画だな~なんて思いながら観ていたのですが、そもそも兄弟が亡くなってるなんて想像もしていませんでした…

怖いシーンに身構えるので精一杯でしたね(笑)

 

しかも、ただの意外なシナリオ一発勝負というわけではなかった!

ホラー的な演出とか細かいところもうまくて引き込まれっぱなしでした~

「いやだな~怖いな~」って思うシーンがちょうど良い引っ張りの間でやってくれていて良かったと思います。

これが監督初作品とは思えないレベルでこれからが楽しみですね!!

 

主人公が兄妹と話すときは家の中を探し回って集まっているみんなを見つけるって感じでしたけど、観終わってから考えると本当はいない兄妹を見つからない内に自分で作り出しているってことがよく伝わって、切ないですよね…

自分が安全だと入れた部屋の中で兄妹が皆殺しにされてしまうって、そりゃ真実から逃げたくもなりますよね。

 

主人公が現実に向き合い、アリーを助けに行くシーンはヒーロー映画バリにアガりました!

あんなにカッコいい「俺にやらせてくれ!」って観たことないですよ!!

 

演者の方々みんな良くて、特に長女のジェーン役ミア・ゴスさんとっても印象に残りましたね。

普段薄い顔なのに叫びとか驚きのシーンの顔のインパクトが凄かった…

次男のビリーめちゃくちゃイケメンでびっくりでした。

アニヤ・テイラー=ジョイさんちょくちょく観るようになって来たのですが、独特の雰囲気と色気があって良い役者さんだなと、観るたびに可愛くなってく感じしますね!

 

長くない上映時間の中で、練られた脚本に良い演出で特に文句つける部分がなく、傑作といえる作品だったんではないでしょうか。

音の使いかたとかも恐怖とか不気味を煽っていて良かったです。

 

ぜひ、いろんな人に観てほしい作品です。

☆5/5