ネタバレ映画感想 マローボーン家の掟
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原題 Marrowbone
監督 セルヒオ・G・サンチェス
そんなに注目していたわけではないのですが、予告とか見たらなんとなく観たくなったので観賞してきました。
もともとホラー系は得意ではないので、ホラーっぽいこの作品にはあまり期待せず行ったのですが、いい意味でめちゃくちゃ裏切られました!
びっくりするぐらい面白かった…
公開館数があまり多くないのが残念でなりません。
話が進むに連れてだんだんと違和感というか、主人公ジャックの目覚めにブツッと飛ぶとか、家の中が物音がしないのに急に兄弟が現れたり、ジャックが急に体を痛めていたりと、なんか癖が強い映画だな~なんて思いながら観ていたのですが、そもそも兄弟が亡くなってるなんて想像もしていませんでした…
怖いシーンに身構えるので精一杯でしたね(笑)
しかも、ただの意外なシナリオ一発勝負というわけではなかった!
ホラー的な演出とか細かいところもうまくて引き込まれっぱなしでした~
「いやだな~怖いな~」って思うシーンがちょうど良い引っ張りの間でやってくれていて良かったと思います。
これが監督初作品とは思えないレベルでこれからが楽しみですね!!
主人公が兄妹と話すときは家の中を探し回って集まっているみんなを見つけるって感じでしたけど、観終わってから考えると本当はいない兄妹を見つからない内に自分で作り出しているってことがよく伝わって、切ないですよね…
自分が安全だと入れた部屋の中で兄妹が皆殺しにされてしまうって、そりゃ真実から逃げたくもなりますよね。
主人公が現実に向き合い、アリーを助けに行くシーンはヒーロー映画バリにアガりました!
あんなにカッコいい「俺にやらせてくれ!」って観たことないですよ!!
演者の方々みんな良くて、特に長女のジェーン役ミア・ゴスさんとっても印象に残りましたね。
普段薄い顔なのに叫びとか驚きのシーンの顔のインパクトが凄かった…
次男のビリーめちゃくちゃイケメンでびっくりでした。
アニヤ・テイラー=ジョイさんちょくちょく観るようになって来たのですが、独特の雰囲気と色気があって良い役者さんだなと、観るたびに可愛くなってく感じしますね!
長くない上映時間の中で、練られた脚本に良い演出で特に文句つける部分がなく、傑作といえる作品だったんではないでしょうか。
音の使いかたとかも恐怖とか不気味を煽っていて良かったです。
ぜひ、いろんな人に観てほしい作品です。
☆5/5