ネタバレ映画感想 ラ・ヨローナ 泣く女
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原題 The Curse of La Llorona
監督 マイケル・チャベス
制作にジェームズ・ワンが入っていたので観賞してきました。
「アクアマン」しかワン監督の作品を観たことがないので、特にここが影響しているとかは分かりません!
ざっくりですが、前半は最高に楽しいホラーでしたが、後半になってだんだん失速していった感じでした…
普通に楽しい作品ですね!
前半の良かったところは、ホラー映画を観に行ってるので当たり前なのですが、ホラー演出の良さ。
最初に犠牲者となる兄弟非常によかったですね。
あのライトのチカチカ、暗くて狭い通路で決して逃げられない圧迫感、兄弟の距離のとりかたとか…
立ち止まった兄の明らかにおかしくなってる感じ…
「もう、兄は明らかに助からないじゃん…」っと思ったら、実際には弟がおびき出されていたって形が良いですよね。
恐怖とラ・ヨローナの特徴である、「水の有る所は危険」いうことを分かりやすく画で教えてくれてます。
うまくて俄然期待が高まりました!
そしてあのプールの下り!
傘をあんな使い方するとは…
自分はあまりホラーを観てこなかったので、あんなうまい演出を見せられて感動しました。
あの子役の子の演技も大変よくて、傘が飛ばされる毎に「あれ?」って感じがだんだん増してくんですよね。
そしてプールに入った傘を普通に拾えた瞬間、こちらとしては一瞬なにも「起きないのか?」と油断しそうになった時に彼女が出てくる!
半分分かっていてもやはりびっくりするし感心しました。
といった感じで演出の良さにただ楽しくなってました。
あと、ラ・ヨローナの設定も面白くて、水がある場所に近づいたらいかんって条件だと思っていたので、話のメリハリがあっていいな~なんて思ったりしてました。
この勘違いは後半の失速にも繋がってしましますが…
そして、その後半の失速感に話は変わるのですが。
予告とかから思い込んでいただけですが、ラ・ヨローナは別に水が無くても全然動けてしまうことがう~んって感じでしたね。
雨が降ってればいいというのは余りに雑な印象。
イメージ的には「ジョジョの奇妙な冒険」のアクアネックレスみたいにだんだん追い詰められてく展開が見たかったですね~
ストーリー的にもちょっと惜しいなと思うところがありまして、
後半に入ってクリスの男としての成長的要素であったり、先に犠牲者となる兄弟の母が闇落ちからなんとか持ち直すとか、ラ・ヨローナ側話とかを雑に散りばめてしまってどこがこの話全体の大事な部分なのかが分からなくなってしまいます。
どれか一つに絞って前半から話の振りをしておけばただのホラーで終わらないようなものになっていたんじゃないかと思ったりしました…
あとは全体を見た時にいらないと思えるシーンが多かったように感じました。
前半の主人公一家がそれぞれラ・ヨローナと遭遇した後に誰もその話をしたがらない下り、対ヨローナ戦になってからのエイプリルが家の外にある人形を取る下りとかなんですが。
話をしたがらない下りは、後半特にいきていないばかりか、話の展開を遅くしているだけに感じました…
人形取る下りはヨローナが家に入れないのにどうしてあんな状況になるのかが不思議ですし、ただ防御の線を崩すためだけってのが透けて見えすぎて白けてしまいます。
この辺無くていいのでもっと上映時間短くしたり、ストーリーに必要になる話の振りに使ったりしてほしかったです。
字で起こすとあんまり面白く無さそうですが、前半は大変面白くてワクワクする演出とかがあったので、監督マイケル・チャベスさんの次回以降の作品に期待ですね!
ヨローナがハイパーパワー系おばけでびっくりでした~
☆3/5