IT イット THE END それが見えたら、終わり。
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原題 it:Chapter Two
監督 アンディ・ムスキエティ
ホラー作品ながら大変話題になった前作から約二年がたち、続編であり完結編ということで、急いで自宅で前作を観賞し、流行に乗ろうと劇場に行ってきました!
正直前作はあんまり面白いと感じられなかったので、良くないと思った部分が変わってくれているといいな~って思いながらの観賞です。
結果から言えば役者達の熱演とペニーワイズのキャラクター性ってだけで、前作よりも面白くないと思いました…
何が良くなかったかというと。
- ほとんど前作の焼き直しにしか見えないストーリー
前作と一緒で話の流れが、一人が怖い目に合う→次の人が怖い目に合う。
の繰り返して全員怖い目にあったら集合してペニーを倒しに行く。
という前作で観た流れをもう一度見なくてはいけないんですよね…
なんとなくパターンが分かってしまっているので、「たぶんこうなる」がそのまま起こるだけで退屈でした。
- そもそもペニーワイズが怖くない
前作のペニーワイズは何者なのか、どこからどうやって現れてどこまでのことができるのか。
というすべてが謎のピエロが迫ってくるので怖さがあったと思います。
前作を経てペニーというキャラクターの底、みたいなものを知っているのでただの「噛みつき野郎」くらいにしか見えなくて怖くないですね…
前作でもそうでしたが、ペニーの演技が行き過ぎててむしろコメディに見えて笑ってしまうこともしばしばでしたね。
- ペニーワイズとは何なのかが結局分からない
前作からキャラクターの話を広げるだけ広げて結局イマイチ彼についての説明がないというのはどうなんでしょう。
チラシや予告を見ていると、ペニーワイズの成り立ちが作中で描かれるような印象を抱かせるものになっていたと思います…
ペニーの演技が良いだけに、だんだんペニーワイズになっていく姿とかをやってくれたらとても面白いと思ったので大変残念でした~
広げた風呂敷はしっかり畳んでほしいものです。
といった点でいまいち乗れなかったですね
演者達は大変良い演技をしていただけにもったいない…
ペニーワイズという分かりやすいアイコンがあるからみんなが見に行くだけの映画といった印象でした。
今作では怖い場面に持っていくときに、画や表現が行き過ぎてしまっていたのではないかとふと思いました。
ガラスの迷路を頭突きでやぶるシーンでは、もっと少ない回数で破れたり、スピードがもっとゆっくりであったりすれば恐怖をあおる演出として成り立つのではないでしょうか?
あんなにも頭ブンブンするし、なかなか割れなくて、「全然割れないじゃないか!力がないのかな?」っと笑えてしまいました(笑)
ホラー表現は行き過ぎると笑いに変わってしまうと思うのでちょうど良い演出を心がけて頂きたいですね!
☆2/5